2013年9月4日~9月8日@ザ・スズナリ
【作】スエヒロケイスケ
【演出】寺十吾
【出演】
加地竜也/加藤亜依/佐藤華子/中村榮美子(少年王者舘)
おくむらたかし/祁答院雄貴(アクトレインクラブ)/保倉大朔
寺十吾/釈八子/宇鉄菊三/猫田直/日暮玩具/松原正隆/中野麻衣/佐藤健/大高洋子
【スタッフ】
照明 阿部康子
音響 岩野直人(ステージオフィス)
舞台監督 金安凌平
舞台美術 小林奈月
宣伝写真 久家靖秀
宣伝美術 飯塚文子
演出助手 松本ゆい
制作 J-Stage Navi
都市と都市を結ぶ高速道路。そのぶっとい道路のインターとインターの狭間に取り残された、地方の小さな町のお話。
これは未来のお話。その町は過疎で朽ち果てる寸前。人口の90%が老人の高齢化地域。
なのでここに住む者の自動車所有率は10%を切っている。
そんな町で、あろうことかガソリンスタンドを経営し始めた、ある中年兄弟がいる。そして彼らを冷ややかに見つめる、兄の嫁がいる。そこに、コーラを飲みに来るが炭酸に弱くていつもひと瓶飲みきれない女がいる。
そこに他所の土地から車でやって来た、いくらかの客がスタンドに入ってくる。もちろんガソリンを求めて。しかし兄弟はガソリンを売りたいのだが、この店の物理的構造上、どうしても売ることが出来なかった。
近未来の地方過疎地域を舞台に、ニンゲンのディスコミュニケーションによる、吹きすさぶ砂のような痛さの喪失感を、荒唐無稽なほどの絶望的なポジティブ感でやりすごすアクロバット人間模様。
ガソリンの色は、子供の頃病気になるとよく飲まされた、ホットコーラによく似ている。